bon-wasanbonの日記

日々の暮らしや子育てについてゆるく書いていきます

【読書記録】2023.3

久々の読書記録です。下の子を抱っこしながら上の子を図書館に連れて行くのはまだ至難の技。児童書の棚って低くてスクワット地獄なんですよね。ゆっくり本棚から選べるようになるのはいつの日か。

水野美紀の子育て奮闘記 余力ゼロで生きてます。(水野美紀)

女優の水野美紀さんの出産・育児エッセイ。ドラマやバラエティ番組に出演していると、ついつい見てしまう人のひとり。こんなに本も面白いとは知りませんでした。産後の大変さや子育てあるあるへの共感もひとしお。うどんの話がインパクトありました。

ヤンデル先生のようこそ! 病理医の日常へ(市原真)

病理医である著者が1日の流れや仕事のコツ、はたまた病気とは?幸せとは?といったところまで語ってくれる本。『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』(原作:草水敏・漫画:恵三朗)から、病理医というものを知りまして。全く知らない世界を見学させてもらうような楽しさがありました。いろんな職業のこういう本を若いうちに読めたら仕事との向き合い方も違ったかな?と。中高生にもおすすめしたい本です。

チベットを馬で行く(渡辺一枝)

標高4000mを超えるチベットチャンタン高原を馬で巡った旅のエッセイ。50歳の筆者が143日かけて延べ4177kmを旅したというのが驚き。馬なのは、車では見落とすような人々の暮らしや文化を感じたかったから、とのこと。現地のガイド・コック・サポートトラックの運転手・馬方を合わせた5人がとても良いバランスで、旅の終わりには私まで寂しくなりました。1995年のチベットは素朴さもありつつ、政情を思ってヒリッとするところも。筆者が日本の家族を思いつつ、母としての在り方を自問自答する場面が印象に残りました。

定本 岳物語(椎名誠)

著者と息子「岳(がく)」との関わりを書いた『岳物語』『続岳物語』を合わせて加筆・再編成したもの。通常版の岳物語は小学生のときに読み、プロレスと食事のシーンが印象に残っていました。上記の渡辺一枝さんの息子さんでもあるため、それ繋がりで改めて再読。今読むと、勉強も何もかも子どもの自主性にまかせているのがすごいなあと。元々それでベストセラーになったんでしょうけど。普通はできないことをやっていることへの憧れと、その一方で、創作を含むとはいえ私的な部分を覗いたことへの罪悪感を感じる本でした。これから読む場合は、岳さん自身のエッセイも収録されているこの版をお薦めします。私と子どもの関わり方も考えさせられました。